いろいろな経験を経た後、50才を過ぎて不動産鑑定士になりました。この資格というのは、弁護士・会計士と並んで、三大資格とかいわれていますが、どうなんでしょうねえ?
国家資格の登録免許税に最高額があって、6万円で、これが9つあるのです。
お分かりでしょうか?
弁護士、公認会計士、不動産鑑定士は申し上げました。よく似たので弁理士、税理士があります。隣接分野で一級建築士、別の分野で医師、歯科医師があります。これで8つ、ここまではお気付きでしょうが、最後の一つはむずかしい。
答えはこのページの最後に教えます。

それはともかく、たとえば弁護士なら盗人などが尽きないかぎり社会が欲し、弁理士は真似をする人が尽きない限り必要なのに、不動産鑑定士の存在理由は、どこにあるのか?
不動産がある。価格は、野菜や卵のようにある訳ではないことは確かだ。そこで「評価」の専門家が必要だ、という点にあります。
実際に仕事をしてみると、この資格には何か空々しいものがあります。だって商品流通の中で、不動産の値段だけ特殊な時代はやがて終わると思います。
いまは、いろいろ、公共的な規制もあって「揉めるのを避ける」ことを目的にして鑑定評価が必要にされていることが多いのです。
一見、弁護士に似ていますが、不動産鑑定士の場合は原告側・被告側に別れていても、評価は中立・公正を建前としています。しかし実際には、同じ案件でありながら双方から出てくる評価書の内容に大きい差があり、評価書に不信感を与えています。
僕は、率直、こんなのはおかしいと思っているし、機会があれば、公共買収の場合の国や公共団体による買収価格や払い下げ価格をめぐる問題点などまとめて見たいとおもっています。

答え:9つ目の資格とはそれは「水先人」です。普通は水先案内人といっていますが、国際旅客船の永年船長OBなどにまかされているようです。